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■『のぼうの城』
楽天BOOKSへのアフィリエイトなリンクです。著者:和田竜

 

※ネタバレへの配慮は一切ありません

戦国無双2的に言うと、「小田原城攻略戦裏話」。あのステージでは石田みっつんが秀吉の傍らで頑張ってるけど、実際は現在の埼玉まで出張って頑張ってたそうです。そして負け戦をした…という話。
本編の主人公は他の人でみっつんは敵役(=やられ役)なのですが、なんつーかこう、母性本能くすぐられそうになる可愛さが……。足利攻めの時に秀吉がド派手にぶちまけた水攻めにときめいちゃったからって、初めて指揮権任された戦で「じゃあ俺も!」ってワクテカしている様は、すごくいじらしくてかわええ(*゚Д゚)ポルァ!!
 

「歴史物小説」といえば私的には「司馬遼太郎」なんだが、司馬先生の本は「小説」というよりも「調べた事柄にちょびっと先生自身の解釈を付け足しました」という感じなので、歴史を知る資料・読み物としては面白いんだけれども「小説」として面白いかっつーと………ちょっと微妙(´・ω・`)
かといってあんまりぶっ飛んだフィクションにされてしまっても、「歴史物」を読む醍醐味が薄れてしまうし……というところにこの「のぼうの城」ですよ。
もともとが映画シナリオとして作られた作品ということらしい。
戦国時代ものに常にまとわりつく悲壮感というものがほとんど感じられず、活劇的な痛快さ・爽快さに満ちている。敵も味方も小気味よく描かれていて、且つ小粒の憎まれ役もきちんと配置(最後に「ざまぁwww」という展開も忘れない)。エンターテイメントとしての据え膳が整っていながらストーリーは史実に基づいた展開…と、まさに「痒いところに手が届く」一冊。「うまいなぁ」と唸りながら一気に読んでしまえる本だと思いまする。

なにより三成マジかわいい。ビジュアルを戦国無双版にすると一層お楽しみ頂けます'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

という冗談抜きでも、敵役・石田三成の人物描写はかなり巧みだと思った。
「能ナシだけど憎めない殿さま」な主人公や、主人公にやきもきする古型武士の親友、それを目の敵にして手柄を競おうとするアウトロー豪傑、出世を夢見る頭でっかちな小生意気若造たちも十分に魅力のあるキャラクターなんだけれども、秀吉のことを尊敬しまくって「俺も殿がやったみたいにやるんだヽ(`Д´)ノ!」と駄々っ子状態な三成とか、実は戦場での手柄があんまりないことがコンプレックスな三成とか、それを気にして「手柄を上げさせてやってくれ」と手を回して裏目に出ちゃう秀吉とか、敵でも天晴れな相手にキチっとスジを通す三成とかが、ものすごい人間くさくて可愛くてカッコいいんだ。
うっかり無双三成に萌えてきた私がいるよ? あれ?
話は逸れるが麿伝EDのみっつん可愛い。

歴史の流れを淡々と追う大河的な本よりも、一場面一場面を切り取ってうまく料理した本の方が断然おもしろいし、なにより登場人物への愛着が湧く。それこそ無双で三国志にハマったみたいに。
愛着が湧いたあとで詳しく調べたいときには前者も良い資料になるんだが、もっと後者な本が読みたいぞー。
森雅裕という人の本で「化粧槍とんぼ切り」というのがあって無性に読みたい。この人の「ベートーベンな憂鬱症」がめっちゃ面白かったので期待大なんだが……どこ探しても売り切れorz

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