
超マイナー漫画ながら熱狂的なファンが付いている(と思われる)、
夢幻紳士(作:高橋葉介)。
帝都を舞台に謎の美青年・夢幻魔実也が怪奇な事件に挑む。
…というか自分のやりたいようにやる(笑)
まるで正義の味方のように活躍することもあり、
逆に「関わるのは面倒だ」とばかりに突き放すこともあり。
その猫のような気まぐれさが彼の魅力でもあると思う。
実はこの夢幻紳士、大まかに分類して3人の夢幻魔実也が存在する。
10才くらいの少年、10代半ば頃の少年、そして20代半ば(?)の青年である。
作風とキャラクターも独立しており、
ファンの間ではそれぞれ「マーくん」「マミー」「魔実也さん」と呼び分けられている。
本当だよ。
時代設定はどれも大正〜昭和初期くらいなのだが、
マーくんは退廃的な街で起こる怪奇ミステリーを無邪気に解決する、キレると怖い探偵さん。
マミーはいい加減な父親と暢気な母親、押しかけ彼女のアッコちゃんと共に
荒唐無稽な騒ぎに巻き込まれるドタバタギャグ。
(原因は大体親父さんだったりする…)
魔実也さんは現実と闇の世界の間に迷い込んでしまった人間たちを救ったりとっちめたり。
オカルト的な要素が強い話が多い。
そんで、一番艶話も多い(笑)
行きずりの女の子と寝るわ人妻と関係があったとか噂が出るわ、節操がありません。
そいでもってそんな魔実也さんがたまらなくカッコイイのです。
私も抱い(以下自主規制)
高橋葉介さんの絵は独特で、「美形」という設定の男女も少しふっくら目に描かれる。
でも、その滑らかな曲線がなんとも言えない色気を醸し出すものだから、
作品に漂うデカダンな雰囲気に酔ってしまう。
怪奇物や幽霊物を多く手掛けているので、どうしてもグロ系のモノが多々登場するのだが、
必要以上の不快感を感じないのも特徴的だと思う。
それすらも「美学」、というか。
っていうか夢幻紳士の新刊が出てるなんて、知らんかったですよ。
買いに行かねば。
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