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■桜井×餃子@ちげりちゃん
あたし、桜井X餃子(さくらい・エックス・ぎょうこ)!
パパが日本人、ママが中国人、おばあちゃまがX-MENなの。
ちょっと多国籍だけど、都内の高校に通う、いたって普通の女子高生

……だったのよね、昨日までは―――

目を覚ますと、そこは一面のニラ畑だった。

「―――え??」

突然の事態に、あたしの頭は軽くパニックになる。

あ、あれ?
あたし、何でこんなトコロに??
ちょっと待って、こんな時こそ冷静にならなきゃ……
昨日は自分の部屋でテレビを観ながら寝たはず……
そうよね、自分の部屋で……
と言うことは……

「そうか!あたしは夢遊病だったんだ!!」
「な、なんだって!?」
「きゃあ!!」

突然後ろから声がして、あたしは思わず振りかえる。
そこには不思議な格好をした、見覚えのない男の人がいた。

「ああ、驚かせてしまったようですね。失礼しました」

そう言いながら、穏やかな笑顔をあたしに向ける、その人―――

白を基調とし、差し色にグリーンを使ったしわ加工のローブ。
見たことがあるような無いような材質で作られた純白のケープは、見事な半円を描き、裾に美しいドレープをつくっている。
日の光を反射し、少しウェーブのかかった銀髪がキラキラと―――

―――やばい。これはとても変な人だわ!

「どなたか存じませぬがご迷惑をおかけしました、失礼します!!」
あたしの経験から言うと、こういう変な人は後で何を言ってくるかわかったもんじゃない。
うわべの言葉は丁寧に、ただし態度は強固に、三十六計逃げるに如かずよ!

しかしその男の人は
「迷惑などと……救世主さまにお仕えするのが私の務めです」
と言いながら、あたしの手を取りひざまずいた。
―――やばい

「古文書に書かれていたことは本当だったのですね」
―――相手のペースに持っていかれた

「1999年7の月 青く香る地に幸福の少女が舞い降りて ギョザゴルモアの大王を蘇らせる―――」
―――妄想を語られた

「この世界は、イレキキイに滅ぼされる寸前です」
―――逃げられない

「ギョザゴルモア大王復活のキーパーソン、それがあなたです!」
―――な、なんだって!?

「ちょっ……!あの!何を言って……」
「私はイサクハと申します。代々救世主さまにお仕えする家系で……」
「これはどうもご丁寧に……あたしは桜井……」
「桜井X餃子さまでしょう?存じ上げております」
「な……んで……」
「全てはこの古文書に……」
「いえ!あの……っ!古文書とかっ意味不め……」

「助けて……下さい……」

―――えっ!?

先ほどの笑みからうってかわって、懇願するような瞳……。
あたしの手を握る力がキュ……と強まるのを感じる。
そこから伝わる、不安、焦り、恐怖……そしてわずかな希望……。
それに、イサクハさん――だっけ?――って良く見ると……。

あたしが放心してると、イサクハさんが何かに気付いたように懐から「ソレ」を取り出した。
―――そう、眼鏡を。

ああ、もう間違いない。
最初は変な服で変な人って思っちゃったけど、イサクハさんって結構かっこいい上に、とてもあたしの好みだわ……。
凹レンズ越しに見るイサクハさんの瞳が、さっきよりも小さく見えて、全く別の表情を見せる。
動けない。目が離せない。
時間が過ぎ去るのか留まるのか、むしろ止まったのかわからない変な感覚―――

しかし、先に動いたのはイサクハさんだった。
「あの……どこかお加減が悪いのですか?何だか顔が真っ赤……」
「なっ……!」
―――しまった!!
「ベ……っ別に赤くなんかなってないわよっ!これは……そう!ニラよニラ!ニラエキスが空気中にガウス分布して、その血行促進作用で一時的に血流が良くなって……つまり健康!とても健康なんだからっ!!」
我ながら苦しい言い訳だけど、あたしはビシィッと指差しながら、めちゃくちゃな論理を展開する。
でも、もう一方の手は、はぁとか言ってるイサクハさんに握られてて……。
―――あ……意識したらまた顔が……。

「―――わかった……わよ」
「え?」
「聞こえなかったの!?わかったって言ったの!」
「それでは……!」
「あーもう!要領の悪い!イレキキイでもギョザゴルモアでも、さっさと連れて行きなさいよ!」
「あ……ではまず、私たちのアジトに」
「はいはい。ほら、モタモタしないの!」
「は、はい!」

またやっちゃった……。
悪いクセだってわかってるんだけど、恥ずかしくなると、どうしても乱暴な言葉遣いになってしまう。
きっとイサクハさん、あきれてらっしゃるわ。
今度は、もっと素直に―――

「桜井X餃子さま」
「なによ!」
あちゃー……。

「ありがとうございます」
満面の笑顔(眼鏡)―――!
あたしは、身体の奥で、排卵が始まったのを感じた。

はあ、何だかとんでもないことになっちゃったなあ。
でも正直なところ、ちょっと楽しそう、なんて思うあたしもいる。
パパ、ママ、おばあちゃま。
少し帰りが遅くなっちゃうかもしれないけど―――いいよね?

(つづく)


【今後の展開】
第二回で数種類のイケメン&姉御肌の美女で構成される仲間達の紹介といざこざ、
第三回で白菜の服に餃子の皮をかぶった青年イサクハとちょっとしたラブラブイベント、
そんでそこで満足して、それ以降の更新は停滞予定。



------------------------------


ここまで自尊心を捨てたきもいギャグは初めてです。
貰う方もダメージでかいと思いますが、痛み分けというやつです。
読み返せないので誤字があるかもしれません。
気分が悪くなってきたのでしばらく休憩します。
おやすみなさい。
ごめんなさい。





最近、桜井がmixiでことあるごとに「餃子!餃子!」と言うようになったので(※1)、こんなSSもらっちゃいました。誕生日プレゼントです。

どうですか、この文才。
TIGERI++や、サークルの本を読んでくださった方はおわかりかと思いますが、誰の追随も許さないようなシュールギャグの連続(※2)。
ロリポのメルマガ(※3)書く人になれるんじゃないかと思います。
そして何故かあまり語ったことがないはずの「眼鏡萌え」も見抜かれている。

ありがとう、ちげりちゃん。
でも私は「餃子×桜井」の方がよかった(※4)。







※1 やたらめったら餃子を語り、そして作る。嬉しいことがあったとき、哀しいことがあったとき、そんな時に「〜〜だったので餃子作りました」と報告する。餃子を作る腕だけはかなり上達した。最近では「自分、餃子専門店開けるんちゃうか」とか密かに思ってるのはここだけの秘密。
※2 これで笑える桜井のオツムが春爛漫、という説はこの際除外します。
※3 「アトリエ疑誤植」のTOPページがあるサーバーの会社。定期的に利用者のメールボックスに届くメルマガは、サービス提供会社のものとは思えないほど電波ユンユン。桜井は毎回かなり楽しみにしている。
※4 桜井鼓太郎は極度のMです。MはマゾのM、そしてマグロのM。
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▼レス一覧
4:桜井
それじゃアレか、 ネ オ ロ マ ン ス か!
|2006-07-07-11時|レス:無題|編集
3:ちげり
仲間が全員餃子の具で、ハーレム予定。
マクロな目で見れば桜井x餃子だ!
|2006-07-07-09時|レス:無題|編集
2:桜井
つーかよく読んだら相手は白菜であって餃子じゃないよね!
|2006-07-05-15時|レス:無題|編集
1:ちげ
言い訳…さしてくださ……
文中のギャグが寒いこと自体がギャグです。
微妙にキレイにオチてるのもギャグです。
きもい。

眼鏡はギリギリ思い出した。
つーか桜井x餃子か餃子x桜井かどっちよ!
私を差し置いてM宣言なんてふざけんじゃないわよ!w
|2006-07-03-22時|レス:無題|編集
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※使い方がよくわからなかったら、こっちを読んでみてください→ナノギガ流レス活用法







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