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著者:中村光
出版:講談社
イエスとブッダが立川のアパートで2人暮らしをしているよ。
という漫画。
「聖☆高校生」という漫画がありますが、全く別の作品です。どちらも基本はギャグマンガですが、高校生の方がいろんな意味で濃いと思う。主人公のあだ名がまず「ち@ぽ」だからね!
それと比べれば、この本は全くもって健全……と言えるのは、日本人が「宗教」という概念に無頓着だからでしょうか。
「ジーザス・クライスト=スーパースター」でも物議を醸した欧米カトリック圏に知られでもしたら……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
(日本国内のクリスチャンのみなさまの間では、結構愛読されている模様)
特にストーリーはない超ユル系ギャグ漫画で、つつましい2人暮らしの様子だとか、庶民の年中行事とか日本の文化を満喫しちゃってる神様sの観察とかができます。
序盤は、ブッダもイエスも比較的忠実なキャラクター描写で、「神様にもこんな可愛い一面があるなんて!」的な微笑ましさがあったり、パロディサブカル大好きッ子な日本人の知識欲をそそられたりしつつの大爆笑。
っていうかいきなり涅槃だから! 1P目で腹抱えて笑っちゃったから!
徐々に2人のポジションが決まってきて、「しっかり者だけど突発的なトラブルに弱いブッダ」と「天然+弟キャラで、意外と鋭いツッコミを入れるイエス」の漫才コンビみたいな……実際コンビ組んでるし。
……わああ、文章書くために思い出そうとするだけで吹いちゃう。コーヒーカップがパンになっちゃう!(ならない)
2人の口調が、「超○○」とか「ってゆうか」とか、めっちゃ現代スラングにまみれているわりに、そこはかとなく「育ちのいいボン」的なお上品なカホリが漂っているのがとても可愛い。
ギャグネタのほとんどが仏教やキリスト教の説話などに基づいているものの、有名なネタが多い上に今はインターネッツという便利なものもあるので、特に問題ないはず。作品タイトルでググってみると、ネタ解説サイトが上位に上がってくるあたり、この漫画の人気が伺える。
最初に読んだ時には「こんな隠れた名作があるなんて!」とびっくりしたけど、私が世間の流行についていってないだけだった。
ひそかに腐女子間でも人気が出ているようで、いくつかファンサイトを覗いたりもしてきました。
……これって、半生とかになるんだろーか。とか。
ジーザスの方は男×男を禁止しているわけだがそこら辺の理屈はどーなるんだろーか、とか。
事実・設定に反する妄想って燃えますね!
こう、うまく「なるほど!」っていうこじつけができたら脳汁出ちゃうっていうか!
司馬懿と張コウの身長差・年齢差に燃えるっていうか!(そこー?)
私は掛け算萌えまで行かないけれども、2人の兄弟のような親友のような仲の良さが、すごく好きです。
「あの人が喜んでくれることをしてあげたい」という気持ちは、恋人間だけのものじゃないなぁ、としみじみ思います。
アガペー!アガペー!
爆笑と爆笑の間に、ちょこっとホンワカあったか。さすが神様だぜ……!
3月に3巻発売予定らしいので、今から楽しみ。
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